姓名判断による占いで…

実は筆者は家内と結婚する際、多少の迷いがあった。それは決して「やはり結婚は止めておこうか」というような後戻りの迷いではなく、「今のまま結婚して大丈夫だろうか。結婚は半年後、一年後の方が良いのではないか」という、延期するかどうかの迷いであった。結局、延期せずに予定通り結婚することを決断したのだが、その際、ある姓名判断の占いが決断の参考になった。その姓名判断をしてくれたのは、少し怪しげな雰囲気の漂う方だった。占い師ではなく霊媒師と呼んだ方がしっくり来るような方だったのだ。実際、その人には超能力のような力があった。テレビでも有名なスプーン曲げも、実際に目の前でやって見せてくれた。筆者の見た限りでは、インチキなどではなかった。しかしそんなものはどうでもよかった。問題は姓名判断だ。その方は筆者と家内の姓名を漢字で書き、その画数を書き出した。そして独特な組み合わせでそれらの数を足し算して、幾つかの数字を並べた。それを見て筆者は心の中で思った。「こんなもので我々の何が分かるのだろうか。騙されたのかも知れない」しかし、その方の解説を聞くうちにその疑念は消えていった。筆者と家内の過去から現在に至るまでの解説が、ことごとく当たっていたのだ。二人しか知らない内容まで当たっていた。そして現在から未来への二人の見通しも解説してくれたが、筆者はそれに異を唱える気にはなれなかった。占いとは超能力の一種ではないか、とさえ感じた。

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